2009年11月12日

北欧発の圧倒的面白小説

「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」 スティーグ・ラーソン著 ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利 訳 早川書房 読了。

このところ何かと注目を浴びるようになった北欧諸国。
その中の一国スウェーデン発の、エンターテインメント超大作が「ミレニアム」三部作だ。
三部作の第一作品を読み終えた。
上下合わせて約800ページの大作だが、長さを感じさせない圧倒的な面白さだった。

主人公は、雑誌プレミアム』の発行責任者・共同経営者・記者のミカエル・ブルムクヴィストと、背中にドラゴンのタトゥーを入れたフリーの女性調査員リスベット・サランデルの二人。
この二人のキャラクター造形が実にいい。

今の私とほぼ同じ年齢のミカエルに感情移入できるところがいい。
だが、それ以上にリスベットのキャラクターには正直やられた。
書評家の大森望氏は「史上最強・最萌の女探偵、リスベットに惚れた。」と下巻の腰巻に書いている。
このコメント、よーくわかる気がする。

あらすじをごく簡単に書くと、孤島で起きた少女失踪事件の謎に二人が迫るというもの。
底流に、スウェーデンではそういった傾向が強いような印象を持ったが、表に出ない女性に対する暴力行為への糾弾があるように思う。
そしてそこに、もともとジャーナリストだった著者の遺志が表れているようにも思う。

実は今日から「ミレニアム2」を読み始めた。
やはり、リスベットの動向から目が離せない。
posted by s-crew at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

「終着駅」から出発進行

「終着駅」 宮脇俊三 著 河出書房新社 読了。

乗り遅れた。
仕事が終わらず等々力に向かえなかったことが一つ。
そして、この「終着駅」を読むことにも。

著者が亡くなって7年も経つというのに新刊が出るということを、同じ河出書房新社から出たムック「文藝別冊 宮脇俊三」で知った。
それで変に安心してしまったのか、いつ刊行されるかのチェックを怠っていた。
私は10月下旬にこの本を購入したのだが、奥付を見ると9月20日。
とっくに出ていたようだ、無念。

この本自体の話をしよう。
「終着駅」という単行本未収録の連載を頭に、やはり単行本未収録のエッセイで脇を固めたおそらく著者最後の鉄道エッセイ集。
取り上げられている終着駅は以下のとおり。
宗谷本線稚内  片町線・片町  宮原線・肥後小国  吾妻線・大前  日中線・熱塩  能登線・蛸島  根室本線・根室  津軽鉄道・津軽中里  大社線・大社  清水港線・三保  中村線・中村  鶴見線・海芝浦
すでに半分の駅がなくなっている、ああ。

私はこの中で行ったことのある終着駅は5つだけ。
記憶に新しいのは、去年行った大前駅。
5月の連休の特別企画の一環だったけど覚えている方はいらっしゃるかな。

この本とは直接関係ないが、来年初頭より、宮脇さんの作品が河出文庫で復刊されるという告知がされている。
もちろんすでに読んだものばかりだが、また買って読み直すことは間違いないだろう。
そういえば、宮脇さんのデビュー作も河出書房新社からだったなあ。
posted by s-crew at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月10日

「世界に対してリベンジ」

今日はサッカー週刊誌に加え、新聞休刊日の関係で「エルゴラ」の発売日でもあった。
記事のカテゴリー「サッカー雑誌から」には、おあつらえ向きの日であった、が…
景気のいい話が書けないので「サカダイ」だけ取り上げることにする。

メイン特集は『森本貴幸「解体新書」』、まあ深い関心があるわけではないが、オカちゃんが森本について語るページがある。

でもやっぱり一番読みたいのは、そのオカちゃんの単独インタビュー『心に刻んだ“14”の自信』。
今の私の心が何かを渇望しているからなのか、このインタビューは素直にいいな、と思って読めた。
いつも以上にオカちゃんがまじめに語っているのも好印象。
オカちゃんにはぜひワールドカップに出場して「世界を驚かせ」てほしい。
もちろん、当たり前だがクラブでの活躍も期待している。
困ったときに頼りになる、そんな存在になってほしい。

さ、今からはオカちゃんのいない天皇杯に備えることにしますか。
雪は降らないけど雨なの?
posted by s-crew at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー記事から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月09日

鳥取市はホウキではない

「アスピリン片手のジェットマシーン」とは佐野元春の初期の曲『Happy Man』の一節。
今週はHappy Manになりたいよと思いつつ、スケジュールを固めていこう。

水曜日は、Jリーグカップ決勝のため延期になっていた2試合がある。
長崎へ行けるはずもなく、等々力のフロンターレとカターレの試合を見こうと思う。
カターレには悪いが、フロンターレにはぜひ決勝に駒を進めていただきたい。
そして、リベンジの意味で準優勝のメダルを胸を張ってつけていただきたい、そう思っている。

土曜日は6年ぶりのとりぎんバードスタジアム。
雪は降らないよね。
エスパルス対ヴァンフォーレ。
ちなみに私は駅からレンタサイクルでスタジアムに向かうつもり。
詳しくは「鳥取 レンタサイクル」で検索してみて。
6年前は雪で乗れなかったので、今回こそは乗ってやろうと思っている。
料金は1回500円とシャトルバス往復と同じだが、帰りの渋滞がいやという人はこちらがいいのではないかな。

日曜日はまた家庭の事情で実家に軟禁(おおげさか)。
おとなしくテレビ観戦でもしてましょうかね。

ヴァンフォーレの選手の皆さん、J1昇格に向けて大事な時期です。
天皇杯より大事なものがあるでしょう(おっとサッカー協会会長には内緒だ)。
そちらに全力投入しましょうよ、ねえ。
posted by s-crew at 23:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦予定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アスピリン錠を処方して

心地よい疲れを感じたまま、日立台に乗り込んだ。
目的は、あー、えー、小宮山を見るためだったかな?
それともバイヤー製薬のピルケースをもらうためだったか。

レイソル対エスパルスの試合はご存知のとおり、5−0でホームのレイソルが勝利を収めた。

先制点をあげた大谷の試合後のインタビューで、「監督から上がるなといわれたが、チャンスだと思い、指示に逆らってあがった」というようなことを言っていた。
また先制点だけでなく、4点目につながるヘディングシュートもボランチの位置から飛び出した大谷だった。

試合後スタジアムを出たところで知り合いのレイソルサポに遭遇、今シーズン一番の出来だったと言っていた。
エスパルスも悪かったが、レイソルもやっぱりよかったんだ。

また帰り道で耳にした言葉。
一人のレイソルサポが周りのサポに、「今日の浩太はハンパじゃなかったな、俺が採点者なら8点つけるね」てなことを言っていた。
8点は大げさだが、出来はよかったことは事実だし、イエローも近くで見てた私には正当なタックルのように見えた。
あいつのタックルは危ないと色眼鏡で見られているような気もする。
エダも真希も、浩太の前ではおとなしいのかな、とこれは冗談。
冗談の1つも交えないと筆も心も折れそうだ。

いくつか敗因はあると思うが、1点だけあげる。
相手が前の試合と同じフォーメーションで来たときには勝率が高いが、ポジションや選手を変えてくると対応しきれないような印象を受ける。
この試合のレイソルFW澤だったり、2列目の浩太だったり。
相手を研究するのは当然のことだが、それが却って自分たちのスタイルを確立できなかったり、確立しても見失ったりすることにつながっていないだろうか。

ま、脳天気な私は今から今週の天皇杯に勝つことだけを考えることにする。
posted by s-crew at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | エスパルス(トップ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

土曜の夜と日曜の朝は、

千駄ヶ谷です。
というわけで土曜の夜、国立競技場でACLの決勝を見たあくる日曜日の朝、東京体育館のフットサルコートで、フットサル大会に出場してきた。
前回はシロート、今回はドシロートを通り越して、超ドシロートにジャンプダウン。
これなら一勝くらいはあげられるだろうと思っていた。
集いしは7人の勇者。
これが配偶者に先立たれた女性ばかりだとWidows 7…いや、なんでもない。

5チームによる総当り。
第1試合は引き分け、これが初勝ち点ゲット。
第2試合は3−1で、勝ったどぉ。
1−1から決勝点になるチーム2点目をとったのは私。
初勝利に大きく貢献したのは、私、しつこいけど私。
それだけゴールを決めるというのはうれしいわけで、シュートを打つだけでもいい心持になる。

第3試合も勝利し、最終戦勝てば優勝もと思われた試合を引き分ける。
準優勝、シルバーコレクターか、今となっては懐かしい響きだ。

1つの大会が終了したというのに、まだ11時前、長い日曜になることは想像できた。
だが柏からの帰り道が、長く長く感じられることになるとは、このときは想像だにしていなかった。
posted by s-crew at 22:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月08日

あ、すぐに外しちゃった

川口を後にした私は、時間を調整しつつ、国立競技場へと向かった。
大学サッカーの次は、ACL決勝戦だ。
サウジアラビアのアルイテハドと、韓国の浦項スティーラーズ、私の予想ではアルイテハドやや有利かと思っていた。

試合は前半0−0と静かな展開。
スコアレスでPKは勘弁してよ、と思っていた。

ところが後半劣勢と見られていた浦項がFKを直接決め、さらにこれまたFKからのヘディングシュートで追加点をあげる。
これは予想外だった。

アルイテハドも相手GKもミスもあって1点をあげ反撃開始。
しかし浦項は巧妙にというかマリーシア全開にというか、とにかく時計を進める。
よこしまなユニがよく似た日本のチームを連想させた。

ロスタイムの直接FKのピンチも、イエロー2枚もらいながらもしのいで浦項が勝利をもぎ取る。
勝利への執念の点で浦項が1枚上だったか。

ここからは試合後に気づいたこと。
浦項の選手が大極旗をセンターサークルの中央に挿そうとしていた。
おいおい。
さすがにスタッフが止めたけど。
そして私の関心は、準優勝チームへのメダル授与に。
いきなり最初の選手が、すぐメダルを取ってしまった。
3番目の選手も。
ありゃー、これが普通のメンタリティなのかな。
うーんと唸りながら帰路に着いたのでありました。

期待は裏切られなかった

川口の第2試合は明治大対慶應義塾大、じつはこのカードを見たかった。
というのは、前期に行われたこのカード、7−4という馬鹿試合で慶應が勝っている。
サッカーのスコアじゃないでしょ、これって。
なんか、今日も馬鹿試合が見られるのではないかと期待して足を運んだのだ。
そして、喜べない点もあるけど、その期待は裏切られることはなかった。

試合は6分に、明治がセットプレーからFW三田のヘッドで先制。
慶應もすぐさま反撃、9分にPKを得、主将の中川が落ち着いて決めて同点、早くも馬鹿試合の匂いが漂いだす。
すると16分に明治のDF楠木が一発レッドで退場、やや厳しいかな、イエローが妥当かと私は思った。
直後の17分、慶應CKをエース中町がヘッドで決めて勝ち越し。

そして他人事で見るならば、最大の見せ場が29分にあった。
明治のCKからのヘディングシュートが慶應ゴールへ、と思った瞬間、河井が思わず手を出してボールを枠外へ押し出す。
文句なく一発退場。
直後のPKを明治の10番山田が決めて同点。
しかし、数的優位が解消されたあとに慶應が突き放すからサッカーはわからない。
右SB田中のクロスに左の2列目の山浦があわせて慶應勝ち越し。
やっと前半終了。

私は前半だけで満腹になったので、後半は流して書く。
慶應が2点を追加し、結局2−5で慶應の勝利。
静の中町、動の中川の存在感が光った。

どうもこのカードは去年の流経対筑波と同じにおいがする。
明治が流経で慶應が筑波の役割り。
インカレでもう一度対戦しないかな、対戦するようなら会社を休んでも見に行きたいぞ。

2009年11月07日

揺るぎない駒澤サッカー

もともと今日は草野球をする予定だったのだが、人が集まらず中止に。
それで大学サッカーを見に行くことにした。
候補は保土ヶ谷と川口の二択。
まだ行ったことのない保土ヶ谷へ行こうかとも思ったが、対戦カードを見てやっぱり川口にした。
ちなみに保土ヶ谷のカードは、筑波大対東海大と神奈川大対専修大。
碓井のいる筑波を追うというのもありだとは思うが、残留を争うチームばかりではな。

川口の第一試合は駒澤大対法政大。
法政は残留争いに巻き込まれているが、有望な1年がいて来年も1部で戦ってほしいと思っている。
一方駒澤はといえば、おなじみのロングボール主体のサッカー。
まあ特徴があるというのは見ててわかりやすく、ある種駒澤印の安心感がある。
この試合も駒澤らしさが出た試合だったように思う。

前半からFW三島にロングボールを入れる駒澤。
法政DF陣はしっかり跳ね返しているようにも見えたが、後半ボディーブローのように効いていたようだ。

唯一の得点シーンは後半、駒澤の左SH10番山崎健がペナルティラインの角あたりから右足を一閃、ボールはファーサイドのネットを揺らす。
大学の先輩、深井の逆サイド版みたいなシュートだった。

法政では、有望な1年濱中や真野に注目してみていたが、この日は駒澤DF陣に仕事をさせてもらえなかった。

駒澤はインカレ出場に向けて大きな勝ち点3を得た。
一方、法政は残留争いから抜け出せず。
でも残るとは思うけどね。

2009年11月06日

新たな消費社会を見据え

「無印ニッポン」 堤清二 三浦展 著 中公新書 読了。

かつて流通に一時代を築いたセゾングループの代表で、辻井喬のペンネームで詩や小説も発表し、『詩人経営者』と呼ばれた堤清二。
私のブログを読んでいる方ならおなじみの、消費社会研究家の三浦展。
この二人が、消費の未来、さらには日本の将来について語った本である。

付け加えるなら、三浦は大学卒業後パルコに入社、セゾングループの一員だったときがあり、一時的にせよグループの総帥と新入社員という関係だった二人が、時を隔てて対談したことになる。

リーマン・ショックによって表面化したが、現在日本の消費動向は大きな変化を起こしている。
この本の中で、「これがいい、あれがいい」「あれもほしい、これもほしい」という物欲主義から、「これでいい、十分だ」という無欲な消費へと流れが移っているといっている。
そして、その無欲な消費を代表するブランドが「無印良品」ともいっている。

今後、この無欲な消費の流れはさらに強まると予想される。
今までの消費は、実は企業主導で行われていた。
メーカーであったり、広告代理店であったり。
だがこれからは企業主導ではない、個人がしっかりと考えた消費の時代になる。

本当の消費者主権を考えさせられる本だった。
posted by s-crew at 22:10| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする