ブームといっていいだろう。
数が多すぎて、とても全部買おうとは思えない。
どの本を買うか、その鑑定眼とでもいうべきものが試されている昨今といえるのでないか。
そんな中、あまたある鉄道本の中で、これは是非!というムックが刊行された。
それが「KAWADE夢ムック 文藝別冊 宮脇俊三」だ。
なぜ今、宮脇俊三なのだろう。
生誕何十年とか、没後何年といった年でもないし。
鉄道ブームで新たにファンになった人が、過去の書物を探しているうちに、宮脇さんの名著に行き着いたということなのだろうか。
このムックだが、特別対談の人選が絶妙だ。
原武史×今尾恵介「昭和を記録した車窓たち」、酒井順子×宮脇灯子「女子鉄の父・宮脇俊三」、北杜夫×斎藤由香「隣人・宮脇俊三先生のこと」の三本。
念のため、北杜夫の出世作『どくとるマンボウ航海記』は、宮脇さんが編集担当者で、斎藤由香は北杜夫の娘。
さらに脱線すると、『どくとるマンボウ青春記』の雑誌連載時の担当が村松友視さんであることを、この対談で初めて知った。
全部をぱらぱらと眺め終わって驚いた。
単行本未収録作品集が9月に刊行予定と告知されているではないか。
仮題は『終着駅』。
題名通り、宮脇さんの最後の作品となるのだろうか。
だが、宮脇さんの著作に『終着駅は始発駅』という鉄道エッセイ集がある。
最後の作品でまた新たなファンを開拓することになることも十分ありえると思う。
タグ:宮脇俊三 鉄道本
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