2011年07月08日

虚無へのカウントダウン

「マルドゥック・ヴェロシティ1 2 3」 冲方丁 著 ハヤカワ文庫 読了。

5月28日に読み始め、6月13日に読み終わった。
全3巻あわせると、1000ページを越す大作。

発表は後だが、先に刊行された「マルドゥック・スクランブル」の前日譚。
シリーズは3部作とのことだが、やはり「スクランブル」が中心にあるという位置づけと思われる。
というのは、「ヴェロシティ」はPrologue100から始まり、Epilogue0で終わっている。
章ナンバーがカウントダウンされていて、このまま「スクランブル」へと繋がるのだ。

どういった内容かといえば、著者によるあとがきから引用すると『特殊な力を持った集団同士が戦い合う娯楽活劇』となる。
山田風太郎の忍者もののSF版といえようか。
私はあまり風太郎体験がないので、「伊賀の影丸」に代表される横山光輝の忍者ものマンガを連想した。

「伊賀の影丸」で言えば、影丸に当たる主人公が、「ターミネーター」みたいな外見のディムズデイル=ボイルドと、良心の塊のネズミであるウフコック=ペンティーノのコンビ。
ボイルドは周囲を自分の都合のいい重力状態に出来るという能力を持ち、ウフコックはどんな兵器にも変身できるという能力を持つ。
しかし、物語の終盤、ボイルドの大いなる虚無感ゆえ、このコンビが解消されることになる。
そして「マルドゥック・スクランブル」へと続いていく。

こうなってくると、シリーズ3作目にして完結編(のはず)の刊行が待たれるところ。
おそらく完結編も全3冊の大作と予想する。
このシリーズを読むときには、十分体力をつけて読書に臨みたい。
読むほうにそれだけのパワーが要求されるシリーズだと思う。
posted by s-crew at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。