2013年06月04日

刑事ヴァランダーの苦悶

「ファイアーウォール」 ヘニング・マンケル著 柳沢由実子 訳 創元推理文庫 読了。

北欧ミステリが元気だ。
その中でも刑事ヴァランダーシリーズは安定感で群を抜いている気がする。
「ファイアーウォール」は今のところ日本語に翻訳されたものの中では最新刊。
それでも現地で発表されたのは1998年とのこと。
もっと早く翻訳されればいいのにと思うのは欲張りだろうか。

題名の「ファイアーウォール」、日本語では防火壁と訳される。
セキュリティに関するIT用語。
1998年当時のスウェーデンですでにIT化が進行していたのがわかる。
こういったIT化についていけない主人公のヴァランダー、程度は違うが私も同じような悩みを持っている。

ヴァランダーの悩みは深い。
その悩みが犯人側につけこまれる原因になったりする。
また今回逆らう部下が出てくる。
ヴァランダーの頭の固さや、考え方の古さゆえ。

最後のほうで、新展開が見られる。
次の作品でどういう展開が見られるのかが楽しみだ。
なんか救われたようでホッとした。

シリーズの残り作品も2作となったらしい。
次の作品の翻訳がすんでないので、同じマンケル作品のノンシリーズものを読んで行きたいと思っている。
ちょっと期待している。
posted by s-crew at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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