2013年06月12日

ヘタだから?オモシロい

「ヘタウマ文化論」 山藤章二 著 岩波新書 読了。

現代の戯れ絵師こと山藤章二が、日本の文化を語る。
ただそこは山藤巨匠のこと、単純に語るわけではない。

元来、芸は下手なところから上手なところへ磨いていくものだった。
ウマさを追求するのだ。
ところが、ウマさを追求するのではなく、オモシロさを追求する動きが出てきた。
「ウマい」「ヘタ」とは別の尺度で「オモシロい」が表れたのだ。

この「ウマい」「ヘタ」「オモシロい」の関係は、私には村松さんの「善玉」「悪玉」「凄玉」の関係を連想させる。
「オモシロい」が、善悪を超越した「凄玉」にあたるわけだ。
当時のプロレスラーでいえば、ブッチャーやハンセンあたりが相当するだろう。

閑話休題、この本の中で語られるモノマネ論もなかなか面白い。
特にタモリの出現とコサキンのセンスに関してはなるほどと思った。

日本文化には「ヘタウマ」が息づいているという。
その思想が読み解ける、なかなかオモシロい本だった。
posted by s-crew at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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