2014年02月07日

「笑う警官」

刑事マルティン・ベック 笑う警官」 マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー著 柳沢由実子 訳 角川文庫 読了。

刑事マルティン・ベックシリーズは警察小説の金字塔と言われていた。
その新訳シリーズが昨年から始まった。
これは読まねばなるまい。
早速手に取った。

もともとこの小説はスウェーデン語で書かれていた。
日本への紹介は、スウェーデン語から英語に翻訳されたものをまた日本語に翻訳するという形で進められた。
今回の新訳はスウェーデン語から直接日本語に翻訳されている。

最初に翻訳されたこの「笑う警官」は、シリーズ第一作ではない。
シリーズで一番評価が高かった第四作だ。
出版社の戦略もあるのだろうが、出来れば発表順に刊行してほしかった。
私はそんなところにこだわってしまう人間なのだ。

舞台はスウェーデンの首都、ストックホルム。
二階建てのバスの中で9人が殺されるという事件が起こった。
そのうちの一人は刑事だった。
手がかりがほとんどない中、捜査を進めるマルティン・ベックを中心とする殺人捜査課の面々。

読んでいて思ったのは、これはヘニング・マンケルの刑事ヴァランダーシリーズと感じが似ているということ。
話が逆というべきなのかもしれない。
刑事ヴァランダーシリーズがマルティン・ベックシリーズに似ているというべきなのだろう。
だからと言って、刑事ヴァランダーシリーズを不当に貶めるつもりは毛頭ない。
どちらも面白い。
また翻訳者も同じなので、いっそう雰囲気が似ていると感じるのかも知れない。

時代背景も知っておくにこしたことはない。
ヴェトナム戦争反対のデモが日常的に起こる時代。
またスウェーデンに続々と移民が来る時代でもある。

じわじわと来る面白さがある。
このシリーズは1年に一作ずつ翻訳されていく予定とのこと。
読みたい、と思う。
あと九作。
待ち遠しい。
posted by s-crew at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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