発表がなされたのは12月、1月発売号をもって休刊となると告知されていた。
そしてこれで休刊となる号を今、手にしている。
「この号を最後に発行を取りやめます」のお知らせを読むと、言いようのない悲しみに襲われる。
月刊になる前、季刊プラス年2回の増刊号というサイクルのときは次の号が出るのが待ち遠しかった。
月刊になってからは、サイズが小さくなったこともあり、魅力が少し弱くなったように思っていた。
出版不況のこのご時勢、休刊になる予感も薄々していた。
それでも、雑誌ならではの切り口で鉄道の旅の楽しみを提供してくれていただけに、繰り返すようだが残念でならない。
最終号の記事の中でひとつだけぜひ紹介したいものをあげろ、と聞かれれば、鍋倉紀子女史による『それを言ったら、おしまいよ』を推したい。
もう書く場がないからだろうか、鬱憤を晴らすかのように、彼女が今思っている不満をぶちまけている。
本当に言いたいことがたくさんあるようで、一文が長く、気合を入れて読まないと意味が読み取れないかもしれない。
私が要約すると、今の世の中よくわかるものや予定通りのものでいっぱいで、本来の旅が待っているような、未知との出会いや無駄な時間がなくなっている、そんな世の中って味気ないと思いませんか、となる。
大筋で私も同意したい。
この不満は世の中に向かっているようだが、深読みするとこの雑誌を休刊することにした出版社に向かっているようにも思える。
SLが観光列車として再び走ったように、「旅と鉄道」もいつの日かどんな形でもいいのでまた復活して走ってほしいと願う。
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