2010年06月03日

数値が示す価値観の溶解

「ニッポン若者論 −よさこい、キャバクラ、地元志向」 三浦展 著 ちくま文庫 読了。

私のブログではおなじみといってもいい、三浦展氏の文庫最新刊。
だが単純に単行本を文庫化したものではない。
もともとは「日本溶解論」の題名で出たものを、一章を差し替えたり、データを新しくしたりして、いわば改訂版として装いも新たになったものだ。

「日本溶解論」は、若い女性のなりたい職業の上位にキャバクラ嬢が入ったという調査結果を紹介し、話題の書となった。
この場合の若い女性とは、だいたい1985〜93年生まれをいう。
この世代を三浦氏はジェネレーションZと命名した。

キャバクラ嬢だけがマスコミ受けしたが、それ以外にもこの世代を象徴するものがある。
それが副題にもなっている『よさこい(祭り)』と『地元志向』であり、副題には入っていないが『スピリチュアル』だ。

それぞれのキーワードに一章を設けて調査結果を報告、分析している。
なるほどなあと感じることばかりだった。
ただ、ちょっと物足りなさを感じる。
「論」というより「考」でとどまっているように思うのだ。
この傾向は、ベストセラーになった「下流社会」から私が感じていることでもある。

若者を考えるということは、将来の日本を考えることに通じる。
おじさんはちょっと不安を感じている。
posted by s-crew at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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