2011年04月13日

あからさまに逃げてる?

「コンピュータvsプロ棋士」 岡嶋裕史 著 PHP新書 読了。

2年ほど前に「ボナンザVS勝負脳」という本をこのブログで取り上げている。
将棋ソフトの『ボナンザ』と渡辺竜王との対局について書かれた本だった。
この対局は非公式戦であったが、将棋ソフトの開発者にとって大きな意味を持ったものだった。

そして昨年10月、プロ棋士と将棋ソフトの公式の対局が行われた。
ただプロ棋士といっても女流棋士の清水市代元女流四冠。
この人選には、日本将棋連盟の米長邦雄会長のいろんな思惑を感じる。
ともかく清水女流王将と将棋ソフト『あから2010』の対局は始まった。
この「コンピュータvsプロ棋士」の中で、この対局についてがメインの部分を構成している。

ここで将棋ソフト『あから2010』について少し説明しておきたい。
『あから』は実績のある4つの将棋ソフトの合議によって手を決める。
4つのソフトとは『ボナンザ』のほか『激指』『YSS』『GPS将棋』である。
また名前は、10の224乗の「阿伽羅」に由来する。
「無量大数」が10の68乗なので、どんなに大きな数かが想像出来るような、想像のはるか上を行くような。
ともかく、合議制を取っているところが大きな特徴といえるだろう。

対局の結果はというと86手にて後手『あから2010』が勝利を収めた。
将棋ソフトが(女流とはいえ)プロ棋士に勝ったということで、ある意味歴史的な日になったと捉える人もいた。

本の腰巻に3人の棋士の感想が簡単に述べられている。
そのうちの二人の言を紹介すると、佐藤康光九段は「やはり人の感覚ではない」と述べているが、対局した清水女流王将は「人間に近いと感じた」と述べている。
このあたりは実際に対局した人とそうでない人で感じ方がまったく違っているようで興味深い。

米長会長が続く限り、男性棋士との公式対局はないだろうと予想する。
会長が替わったら、ぜひ男性棋士との対局をの声が増すことだろう。
一将棋ファンとして、見たいけれども、ちょっと見るのが怖い、そんな気持ちになっている。
posted by s-crew at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/195545393

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。