2011年05月31日

木曽山中での事件である

「女王国の城」 有栖川有栖 著 創元推理文庫 読了。

英都大学推理小説研究会の部長江神二郎を名探偵役としたシリーズの4作目。
3作目の単行本刊行が1992年、そしてこの4作目が2007年と、15年もの間隔があいている。
こんなにあくと、シリーズを続けるのを止めてしまおうと思わないのだろうかと変な心配をしてしまう。
どうでもいい話だが、この本を読み終わってから一月以上経っている。
私はブログにアップするのを止めようかとちょっと思った。

今回の作品の舞台は木曽山中の架空の村、神倉。
ここは人類協会なる新興の宗教団体の本部がある。
その団体の代表はまだ若い女性。
それでその団体の敷地は、女王国の城と称されたわけだ。

その城の中で拳銃による殺人事件が起こった。
読んでいて、一向に解決の手がかりになりそうなことが増えないと思っていた。
ところがそうではなかった。
論理的に考えれば、少ない手がかりだが解決に至る道筋は確実にあった。
江神二郎の推理が披露されたとき、なるほどなあと舌を巻いた。

だが、犯人像に納得しきれない点がある。
その点が不満。

また、途中でドタバタ喜劇のような場面が続く。
ちょっと冗長だなあと思っていたら、この場面にもしっかりと意味があった。

文庫本の後書きで、著者本人がシリーズは5作で終わりと語っている。
次の作品がシリーズ最後の作品となるわけだ。
どんなフィナーレが待っているのか、また次の作品まで何年待たされるのか。
後書きを読む限りでは、下手するとまた15年くらい待つこともあるかもしれない。
ここまで来たら、最終話も読んでみたい。
ただ待つことにする。
posted by s-crew at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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