2011年08月20日

本はあり続けるだろうが

「出版大崩壊 電子書籍の罠」 山田順 著 文春新書 読了。

7月8日に読み始め、7月15日に読み終えている。
正直、読んでひと月以上経っているのでおぼろげな記憶となってしまっている。
何とか細い糸をたどって本を紹介できればと思う。

著者は大手出版社光文社の元編集者。
出版社の業績不振により希望退職者を募ったところ、著者も手を上げ退職、興味のあった電子出版の世界に立ち入ることとなる。
ところがその電子出版、世間のバラ色の未来図とはまったく異なり、実際に体験してみるとそんな甘いものではないことが身にしみてわかったように記されている。
実録ものの面白さも感じたが、広い意味で出版業界の端くれにいる身としては、やっぱり崩壊への道を歩んでいるのかとむなしい気持ちになった。

そう考えるとこの本の出版元である文藝春秋はよく出版したものだと感心する。
以前同じ新書から「2011年 新聞・テレビ消滅」といった本が出て、このブログでも取り上げたが、出版の崩壊をテーマにした本を出版社が出すというのも器が大きいというか、怖いもの知らずというか。
文藝春秋社らしいといえば、らしいといえるかもしれない。

もともとこの本は某大手出版社が出版中止をしたという経緯をたどっている。
その大手出版社はどこかが気になるところだ。
新社長が電子出版の旗振り役をしているあそこかなと下種の勘繰りをしてしまう。

出版だけでなく、音楽業界やゲーム業界の話も飛び出し、これからの社会を考える上でもヒントになる本かなと思った。
posted by s-crew at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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