2007年02月03日

語り口に酔いしれる

「すべては死にゆく」 ローレンス・ブロック著 田口俊樹 訳 二見書房 読了。

マット(マシュウ)・スカダーシリーズ第16弾。
私はこのシリーズの最新刊が出たら即買って読むことにしている。
それだけ好きなシリーズということだ。

このシリーズを初めて読んだのは大学生のときだった。
もう20年のつきあいになる。
読み始めたころには「アル中探偵」と必ず頭についていた。
シリーズ途中で、主人公は酒により生死の境をさまよい、禁酒することになる。
禁酒が定着したころから、このシリーズは円熟味を増してきたように思う。
一つ一つの作品については、もう内容をあまり覚えてはいないが、語り口を堪能した覚えは常にあった。

今回の作品では、頭も切れれば性格も切れた殺人鬼が主人公と彼の妻エレインのもとに忍び寄る。
ストーリー自体はシンプルだが、深みがあり重厚な作品となっている。

あとがきで訳者も書いているが、どうやらこの作品でこのシリーズは終わるものと思われる。
残念ではあるが、主人公(と作者)の年齢を考えるとそろそろのんびりさせてやりたい気もする。

(元)アル中探偵マット・スカダーの余生に乾杯。
posted by s-crew at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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