2013年06月20日

ライザは罠に身を投じた

「機龍警察 自爆条項」 月村了衛 著 ハヤカワ文庫 読了。

“至近未来”警察小説である『機龍警察』シリーズの第二弾。
一作目は状況の説明にある程度重きを置いていたように感じたが、今回は紹介済みだからか深いところまで分け入っている。

警視庁特捜部は3人の傭兵と契約したことになっているが、今回はその中の元IRF(IRAから派生した団体と位置づけられている)のテロリスト、ライザ・ラードナーが主人公。
物語世界の現在の東京と、過去のベルファストとロンドンとが交互に語られ、ライザがなぜ日本で傭兵として働くようになったかを浮き彫りにしている。

ジャック・ヒギンズ等の小説で、IRAといった組織、あるいはベルファストといった地名はなじみがある。
その分、この小説にも十分に感情移入ができたように思う。

ライザ・ラードナーと彼女の機甲兵のメンテナンスを担当する鈴石緑との関係の変化も、この小説のひとつの読みどころかもしれない。
本を小道具に使うのもいい。

ちなみにこの小説は、日本SF大賞を受賞している。
それだけの面白さはあると私も思う。
うまく伝えられるか怪しいのがもどかしい。

ともかく、この第二弾は面白かった。
第三弾もすでに刊行されているので、近いうちに買って読もうと思っている。
『機龍警察』シリーズは、長い付き合いになるかもしれないという気がしている。
posted by s-crew at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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