2014年01月31日

「ノックス・マシン」

「ノックス・マシン」 法月綸太郎 著 KADOKAWA 読了。

4篇からなる中短篇集。
ミステリというより、SFとミステリが混在したエンタテインメント と言ったほうがいいか。
個別に見てみる。

まず表題作の 『ノックス・マシン』。
これはSFを取り入れたミステリ。
ミステリの世界に「ノックスの十戒」という言葉がある。
イギリスの作家ロナルド・ノックスが1929年に発表した 探偵小説のルール集だ。
この中の五つ目にこうある。
 『探偵小説には、中国人を登場させてはならない』
他のルールは納得できるが、これだけは首をかしげる戒律だ。
その戒律がなぜ生まれたか、はは楽しいね。

以下は駆け足で。
二篇目は『引き立て役倶楽部の陰謀』、ミステリでしょう。
名探偵のそばにいてアシスタント的な役割や記録係りをする名探偵ホームズでいえばワトスンのポジション。
このポジションの人間が集まり、たくらむ。
これまた楽しい。
私は西村京太郎の『名探偵』シリーズをふと思い出した。

三篇目は『バベルの牢獄』、これはSFですね。
内容とは関係なく、どういう編集作業がどのように進められたかが気になった。

最後に四篇目『論理蒸発―ノックス・マシン2』、表題作『ノックス・マシン』のその後の世界。
これは、楽しいというより、引き込まれた。
いくつかのミステリやSFの名作が読みたくなる。
特に私は、レイ・ブラッドベリの「華氏451度」が気になって仕方がなくなった。
勢いで文庫を買ってしまった。

面白い小説は、その中に出てくる小説を読ませる力があると思った。
posted by s-crew at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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